内部監査はプロにまかせなさい

内部監査は、その名のとおり内部の人員がやるのが一般的。それを、あえて外部のプロにまかせるとメリットがいろいろあるのです。そのメリットと監査のプロのテクニックについて紹介していきたいと思います。

内部監査とは

内部監査とはどのようなことをするのでしょうか。企業において、監査には大きくわけて監査役監査、会計監査、内部監査の3種類あって、それぞれ役割が違います。

 監査役監査ー役員待遇の監査役が、取締役の職務を検証

 会計監査 -会計監査法人等が、財務諸表と内部統制状況を検証

 内部監査 -従業員等が、現場でのルール遵守状況等を検証

内部監査は最も現場に密着しているものなのです。

私自身、金融機関の内部監査部門に8年在籍し、監査部門長も経験しました。最も現場に密着している内部監査を他社のプロとともに実施してみて、メリットを実感しました。

 

内部監査を外部のプロにまかせるメリット

まずあげられるのは、ベテラン従業員を監査でなく本業に従事させることができることです。内部監査をやるには熟練が必要です。内部でおこなう場合は、本業のベテランをあてるのが一般的です。外部に任せると、ベテラン従業員を本業にまわすことができるのです。外部は、監査のプロ、その会社のベテランではないけど、監査に熟練しているので監査が成立するのです。

それと、内部監査を内部でやると、監査がチェックにとどまってしまうことがよくあります。「監査がチェックしているから大丈夫」「ここのチェックは監査に任せよう」など社内で聴くことがあれば要注意です。監査は、業務から離れたところで評価を行うもの、業務チェックが役割だと、本業のPDCAサイクルにとりこまれているのです。PDCAのCを担うのではなく、PDCA全てを評価する監査本来の目的。それが外部にまかせると実現しやすいのです。

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監査は、事実をもとに評価し改善に向かわせるのが目的、事実を確実にとらえるのが重要です。着眼点が曖昧だと事実がとらえられないのです。外部の監査のプロは、内部要因とは違う着眼点をもっています。

その着眼点と、外部のプロによる内部監査の作り方について、紹介していきます。

 

内容

Ⅰ 内部監査のつくり方

 1 監査マニュアルの作成    

    ~無いのなら 作ってしまえ マニュアルを

 2 当局ガイドラインとの対査

    ~マニュアルの つくり方かえ 統制へ

 3 監査マニュアルの公開と自店検査

    ~それぞれに PDCA まわしけり

 4 不備採点表の作成

    ~不備コード 分類すると 数値化へ

 

Ⅱ 監査員の着眼点 -地味なテクニック

 1 形式的な検印の見分け方 

    ~印鑑の 向きににじむは ガバナンス

 2 営業記録の見分け方

    ~不正より 遵守楽にす 監査かな

 3 深度ある検証方法

    ~深度ある 内部監査は 対査から

 4 個人情報管理の検証

    ~営業所 くまなく探す 監査かな

 

Ⅲ 監査のまとめ方

 1 不備の原因分析

    ~なぜおきた 解るとこまで 分析を

 2 ヒアリング方法

    ~ヒアリング 順をおさえて 深みます

  

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