内部監査のつくり方 4

内部監査でつかう不備コード表は、一工夫すると監査のまとめがやりやすくなります。そして、監査のまとめが経営陣にとってわかりやすくなるのです。

 

わかりやすい監査のまとめとは

監査結果を経営陣に説明する際、どのようにするとわかりやすいでしょうか。まず、全体としての評価、そして態勢面の強み弱み、その後に個別の不備事項の順に説明すると理解が深まるのではないでしょうか。

監査時に発生する不備事項を分類する不備コード表の各項目をあらかじめ分類しておくと、不備事項の傾向により態勢面の評価、そして全体の評価ができるようになります。

 

不備コード表の分類方法

不備コード表は、例えば態勢面では法令遵守、内部管理、事務管理とし、重要ランクはA,B,Cの3分類程度とあまり多段階としないほうが容易に分類できます。そして、重要ランク毎にあらかじめ減点数を決めておき、減点総数から総合評価をつけると標準化が可能です。

総合評価については、A,B,C,Dの4段階程度とし減点の一番多いDランクを不合格、それ以上を合格とするとわかりやすくなります。総合評価がDの場合、フォローアップを強化する等、改善に向けた取り組みについても経営陣と情報共有が可能になります。

 

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不備コード表と監査まとめ

監査の評点づけ、総合評価の分類等は毎年度取締役会の決議をとって、全営業所にあらかじめ公表しておくのが望ましいでしょう。

不備コード 分類すると 数値化へ

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